『SAILOR』

 

水中と女の子のイラストを描きました。中性的で特に決めてなかったから男の子かもしれないけれど、一応女の子。きらきらしたものを描きたくて思い切りそこに振り切ったので、そこに魅力を感じていただけたのならとても嬉しいです。
メイキングはこちら。



1. 描きたいものをテキトーに

さて、まず『SAILOR』というタイトルですが、これは「水の中だしセーラー服にしようかな」ぐらいのノリで衣装を決めたところから取っています。The 適当、良い言い方をしてみれば直感的にですね。他の要素についても割と同じような感じで決めていて、
  • 前回のイラストで土だのボロアパートだの泥臭いのに懲りたから、思い切り透明感のあるものを描きたい!
  • きらきらの水が描きたい気分だから水描くぞ!
  • 睫毛は、大好きな夜汽車さんの絵みたいにバチバチが良い!髪の毛は、大好きなJaneMereさんの絵みたいなシルクっぽいのが良い!
などなど、ただただ好きを詰め込んでいました。

2.人間なんて大っ嫌い

描いていて楽しかった絵ではあったものの、同時に「どアップだしシャフ度だし、人間描けないマヂで無理。。。」がずっと付き纏う絵でもありました。メイキングを見返してみても、制作の終盤まで作画崩壊が起こっていますね。幾何学的なオブジェクトなら人間より描きやすく、そもそも好きなので気合で描けるのですが。

3.水のゆらぎ

水の表現といえば、泡・水面や水中への反射光・独特のゆらぎ等が特徴的なものとしてあるかと思います。今回は水中のきらきらした様子がメインテーマということで、それらについてはメインたるクオリティを出せるよう、かなり拘って描きました。
水面については、イラストの映え・制作過程両方において一番のキーとなります。制作の中盤までは、人間は完全に水の中で、水面は背景にある面としてあるように設定していました。しかしどうも間抜けな感じがするということで修正し、最終的には水面を下げることで明確な線としての水面を作り、境界面を描くことで浮遊感を演出しています。また水面が明確になったのをとっかかりに、レイヤーをコピー→水面・水面下で対称になるよう上下反転してトリミング→指先ツールで揺らぎを作り、いっぺんに水面の反射を仕上げています。

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厚塗り絵を描くときに限っては、私はどうも青色が一番好きなようです。水の青、星空の青、家具に映る晴れの日の空の青。こういうものを描いているときが、一番気分が上がります。もしかしたら、今回モチーフに水を選んだのも、大好きな青色を描きたいというのが一番にあったのかもしれません。
それではまた。今度の絵は、夏頃に上がると思う・・・多分・・・。

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