『星空の秘密』


天体について調べ物をしている魔法ファンタジーな女の子のイラストを描きました。古典洋風な雰囲気や魔法ファンタジーものだったりは、定期的に描きたくなってしまうテーマの一つです。



制作過程はこちら。動画はかなり長いので、見るときは飛ばし飛ばしでも良いかもしれません。

今回のポイントとしては以下の3つ。

1、案出し段階からデジタルで

今までのイラストでは、シャーペンで要らない紙に描く形で案出しをしていたのですが、今回はその段階からデジタルで描いています。「柔軟なアイデアが出やすいから案出しは紙に描いた方が良い」といったことをどこかで聞いたような気がします。それを信じての今までの手法だったわけですが、デジタルだとそのメリットを上回るほどに「面でザクザク描けて速いし最終的な見栄えが想像しやすい」!どちらが良いかはきっと人によるものであって、どうやら最初からデジタルの方が私の描き方として合っているみたいです。

2、妥協はしない!けどやっぱり遅筆が治らない

納得がいかない箇所や曖昧な箇所を残さないよう、今回も各所各所で妥協せずに描くことができました。線画を精密に描いたり、物足りないなと思って途中からオブジェクトを足したりと、サボらないのにもだいぶ慣れた気がします。
ただやはり、手を抜くべきところでやっぱり手を抜けないという。重要でないオブジェクトも無駄に細かく描いてしまってるなあと自覚はあって、場所によっては対処できているのですが、ちゃんと描いていないと落ち着かなくて結局描いてしまうんですよね・・・。
上手い絵は、手を抜くところはしっかり抜いて魅せるべきところを見せ時間も短縮しているはずだけど、やっぱり実際に表現するのは難しいものです。

3、意匠のリアリティ

意匠が出来を左右するモチーフだらけのイラストだったので、そこには拘って描いていました。窓枠の模様は天体の図や何かの計器の意匠を参考にしてみたり、衣装や天球儀は実際の写真の資料をいくつも集めて参考にみたり。本の中身も天文学に関係ある図にしています。一つ一つが細かくて大変とはいえ、とても楽しい作業となりました。



課題はまだ沢山ありますが、今回の絵は全力を出し切ったという意味では大満足で終わることができました。制作にかけた時間は40時間超、これぐらいいけるということは、70時間はかかるだろう壮大な街並みのイラストとかもいけるのでは・・・?軽めの絵を間に描きつつそれも視野に入れて次のテーマも決めたいです。それではまたいつか。

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