蔦ノ葉人形館トップ画001



蔦ノ葉人形館のトップ画イラスト第一弾が完成しました。



メイキングはこんな感じ。今回のイラストはだいぶやらかして消耗しているので記事も始末書なってしまいそうです。

構図に関してはもう少し体がダイナミックでも良い気もするけれど概ねOK、全体の明暗もOK。問題は顔のリアルとデフォルメの塩梅と全体の色彩設計という感じだったように思います。

まず顔のリアルとデフォルメの塩梅。まず目標として、このイラストでは人形らしいあどけなさと不気味さのあるものを描きたいというのがありました。また表情は少しだけ見下ろしたようなものに、ライティングも右上からの自然光のみにすると決めていました。この前提と再現にも多少の問題はあるとしてもそれはまたさておき、今回一番の問題になったがこのリアルとデフォルメの塩梅で、デフォルメに寄り過ぎると人形らしい不気味さがなくなりリアルに寄り過ぎると呪いの絵になってしまいます。メイキングGIFでは省かれてしまっていますが、途中で顔に陰影を入れてまた消してという工程があったりします。最終的にはこれが正解でないことだけはわかるけれどこれが最適解というところまでは持っていきました。

次に全体の色彩設計。本当はカラーイラストのはずなのに、途中から崩壊を起こし色彩が完全に失われています。初期段階で色彩がびしっとキマらない絵は詰みますね。色を決めた後に背景が暗すぎると気づいて明るくする→背景に対して手前側が妙な色彩に感じる→修正を重ねてさらにおかしくなる→グリザイユに切り替えようとしたけど何かが欠落した色彩になる→もういっそ色なんていらないという感じでした。どこかでリセットをかければよかったのかもしれないですが、最初から色なんていらなかったのかもしれません。こればかりはよく分からないです。ただ、結局消えたとはいえ砂埃みたいなトーンの光の部分に淡い紫を混ぜたのはなかなか良い試みだったのではないかと思います。次に期待するしかないでしょう。

無駄だか無駄でないのかよくわからぬ苦労ばかりしたイラストになりましたが、この工程も含めあまりにらしい、トップのイラストらしさなのだとは思います。多分。

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