蔦ノ葉人形館ロゴマーク

本サイト名及び同人サークルでもある蔦ノ葉人形館のロゴマークが完成しました。蔦ノ葉人形館の頭文字であるTの文字と蔦の葉をモチーフに、シックで汎用的で普段描いている創作の雰囲気にもあったものを目指しています。これにあたってバナーもできましたので使いたい方はこちらから→https://tsutanohaninngyoukann-s2015.blogspot.com/p/blog-page_19.html








以下製作過程の覚書。

1、コンセプトの決定
ロゴマークを作るにあたって
  • あらゆる場面で汎用的に使える、シンプルなロゴマーク+文字の構成にすること
  • 蔦ノ葉人形館の頭文字であるTの文字と蔦の葉をモチーフにすること
  • 自分の創作の雰囲気とも適合した、シック/光を感じる/どこか物憂げで淡い/上海アリス風味な印象を持たせること
とするということは最初から決めていました。目的としても、創作の方向性や自分のアイコンをばしっと伝えるロゴマークを持っておいて名刺やらバナーやらあらゆる場面で使ってゆきたいというのがあったのでこうなっています。

(補足として、上海アリス風味というのは簡単にいえば上海アリス幻樂団における"蓬莱"の概念や東方三部作の時代の雰囲気あたりを指しています。ニュアンスについて語っていたら記事一本は余裕でできてしまう気もしてしまうけれど語るものでもないでしょう。
蔦ノ葉人形館という名称は元々ハンドルネームの"蔦葉"と蓬莱人形の"人形"からとっているものです。そしてそれはずっと引き継がれているし、上海アリス風味は何としても取り入れたいと思ったのです。)


2、案出し
コンセプトを元にアイデアをひたすら出します。こういうのは大体数打ちゃ当たります。



途中から方向性がそこそこ決まってきたので文字と合わせたものとして検討してゆきます。最終的には一番下の案に決定しました。




3、データ製作
Adobe Illustratorを使ってロゴの形をとります。ただし、案として書いたものをそのままトレースするだけではバランスが悪く、デザインとして耐久性に欠けていると言わざるを得ません。そのため黄金比を使いながらデザインのバランスをとっています。わからないのでググって調べたらそうやるといいって書いてありました。

具体的には1、2、3、5、8、13、21…とフィボナッチ数列で続いてゆく直径の円とその円に合わせた黄金比の螺旋を組み合わせて、それをベースにパスをとっていっています。なんか見た目が魔法陣だしこれもう何か召喚できそう…。



黄金比に当てはめてしまうと逆にバランスが悪いように思われる部分や、黄金比を適用しきれていない曲線では自分の目を信じてバランスをとってゆきます。これでロゴマークは完成です。




4、文字詰め
ロゴマークと文字を組み合わせるということで、文字の方もちゃんと手を加えておく必要があります。まずは書体について。今回書体は秀英初号明朝をそのまま使っています。モリサワのものなので文字の部分については勝手に商標登録したりはできないそうだけど、商標登録なんて当分しそうにないから別にいいやということでそのまんま。秀英称号明朝を使ったのは活版印刷の文字が好きでどうしてもそれが色濃く出ているものを使いたかったからです。
次に文字の調整について。フォントサイズを同じにすると"ノ"だけ異様に小さく見えてアンバランスだったのでそこだけフォントサイズをいじって全て同じ大きさの文字に見えるようにしています。あとはカーニング処理をしています。カーニング調整のショートカットであるalt+左右キーがとても便利でした。




というわけでこれで完成!!一つ一つの工程がはっきりしていたのもあって、ロゴマーク製作の経験はそこまでなかったけれどかなりサクサク上手くいったように思います。またこれから色々と展開することにもなりそうなのでそれも楽しみです。


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